フランネルフラワー 毛織物のフランネルに似ていることに由来。花先に緑色がのった白い頭花を咲かせる。

毛織物のフランネルに似ていることに由来「フランネルフラワー」

オーストラリアの山岳地帯や森林の中の開けた場所、沿岸部の砂地に自生しているフランネルフラワーは、セリ科の多年草です。

フランネルフラワーが属するアクチノータス属の植物は、オーストラリアに約20種、ニュージーランドに2~3種が分布していますが、フランネルフラワーとして流通しているのは「アクチノータス・ヘリアンティ種」です。

フランネルフラワーの名は、細かい毛が密生する手ざわりが軽く柔らかい毛織物の「フランネル」に似ていることに由来しています。

フランネルフラワーは、ユニークな花と草姿から長年に渡り世界で栽培されてきた歴史がありますが、あまり寿命の長い植物ではなく経年と共に暑さに対する耐性が低くなっていきます。

花びらの先に緑色がのったような白い頭花を咲かせる「フランネルフラワー」

フランネルフラワーの花期は3月~12月で、花びらの先に緑色がのったような白い頭花を咲かせます。

花径5~8センチ程度の頭花は、中心部分に小さな花が集まって形成されたものでキク科の花に似ていますが、花弁のように見えるのは舌状花ではなく、総苞片(そうほうへん)と呼ばれる花序を包んでいた葉が変化したものです。総苞片には細かい毛が密生しているため、柔らかな独特の手触りです。

またフランネルフラワーの葉は深い切れ込みを持つ羽状で、花同様に細かい毛で覆われているため白味を帯びています。

フランネルフラワーは美しく咲いたときに刈り取って、風通しが良い場所に逆さにして吊るして乾燥させることで「ドライフラワー」としても楽しむことができます。

次々と新しい品種が誕生「フランネルフラワー」

フランネルフラワーは、日本ではもともと輸入の切り花としてのみ流通していましたが、近年日本で品種改良が進み、鉢花としても流通するようになりました。

フランネルフラワーの品種改良は現在も継続中で、次々と新しい品種が誕生しています。

フランネルフラワーの代表品種「フェアリーホワイト」は四季咲き性が強く、次々と花を咲かせ、花期が長いのが特徴です。

フランネルフラワーによく似た名前の植物に「フランネルソウ(スイセンノウ)」があります。フランネルソウはヨーロッパ、アジア原産のナデシコ科の植物でフランネルフラワーとは全く別の植物ですが、フランネルフラワー同様に葉茎に細かな毛が密生しており、柔らかい手触りをしています。