トキワマンサク 洋風や和風、自然風いずれの庭にも合う。遠くから美しさが楽しめる。
洋風や和風、自然風いずれの庭にも合う「トキワマンサク」
トキワマンサク(常盤万作)は、マンサク科トキワマンサク属に1種のみ知られている常緑樹です。
トキワマンサクは日本では静岡や三重、熊本に自生しているほか台湾や中国南部、ヒマラヤ東部でも見られます。
トキワマンサクの名前は常盤(ときわ)が一年中葉を茂らせる常緑樹であること、そして落葉樹の「マンサク」に似た花を咲かせることに由来します。
トキワマンサクは病害虫に強く丈夫な上洋風や和風、自然風いずれの庭にも合います。
遠くから美しさが楽しめる「トキワマンサク」
トキワマンサクの開花時期は、4月~5月上旬です。トキワマンサクは枝先に集まるように咲くため株全体が花に覆われ、遠くからでもその美しさが楽しめます。
トキワマンサクの花は細いリボンのような4枚の花びらがあり、しなやかな枝に卵形の小さな葉が優しく揺れる姿が人気です。
トキワマンサクは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。トキワマンサクは日陰でも育ちますが、日当たりは花付きに影響します。
トキワマンサクの樹高は3~6mほどになり樹形は分枝が多く、剪定すればよくまとまります。トキワマンサクは芽吹き力が強く刈り込みに耐えるため生け垣として使うこともでき、街路樹や公園樹、マンションなどのエントランスの植栽としてよく利用されています。
いくつかの園芸品種「トキワマンサク」
トキワマンサクの主な品種には、白い花の「トキワマンサク」と赤い花の「アカバナトキワマンサク」があります。
トキワマンサクは、緑の葉に黄白色の花が咲く基本種です。白い花のトキワマンサクは、他に植える植物とも調和しやすいのが特徴です。
アカバナトキワマンサクはトキワマンサクの変種で、赤い花が咲きます。アカバナトキワマンサクは「ベニバナトキワマンサク」とも呼ばれ、葉や新梢もやや赤みがあり赤みの出方の違いによりいくつかの園芸品種が知られています。
トキワマンサクはほかにも絞り、三色咲きなどの品種もあります。また斑入り品種や黒葉、よれ波葉など、葉に特徴のある品種やしだれ樹形、這性などもあります。