ビックリグミ 栽培が容易で暑さや寒さに強く、果実が大粒で甘みが強い。

栽培が容易で暑さや寒さに強い「ビックリグミ」

グミの仲間はアジアやヨーロッパ、北アメリカに60種ほど自生しています。日本では15種ほど自生しており、北海道南部以南の日本全国各地で見ることができます。

グミの名前の由来は、グミの木にはトゲがあるため「グイ(棘)」と「実」が混ざってグミとなったという説があります。また、実に渋み(えぐみ)があることから「えぐい実」となり、グミとなったという説もあります。一方、お菓子の「グミ」はドイツ語の「Gummi(ゴム)」が語源です。

ビックリグミは、日本に自生するグミの中でも「ナツグミ」の変種で、「トウグミ」を食用・観賞用に品種改良した落葉低木です。ビックリグミは別名「ダイオウグミ」とも呼ばれています。

ビックリグミは栽培が容易で暑さや寒さに強く、どんな土でも比較的よく育つので庭園、公園など庭木や生け垣に利用されることが多い木です。

淡黄褐色の小さな花「ビックリグミ」

ビックリグミの開花時期は3月~4月で、淡黄褐色の小さな花を咲かせます。

ビックリグミの花は密集して、たくさん付くのが特徴です。

ビックリグミは「自家不結実性」のため、「ナツグミ」や「アキグミ」などの別品種が「受粉樹」として一緒に植えられます。

ビックリグミは高さ3~4mまで成長します。ビックリグミの樹の皮は黒褐色でよく枝分かれして、新しい枝には赤褐色の鱗状の毛が密生します。

果実が大粒で甘みが強い「ビックリグミ」

ビックリグミの収穫時期は7月頃で、2cmぐらいの赤い果実を実らせます。ビックリグミはグミの中でも果実が大粒で甘みが強く、果汁が多い品種です。

ビックリグミの果実には、カキの果実と同じく「シブオール(タンニン)」という成分が含まれているため、未熟なときには渋みが強くて食べることはできませんが、完熟すれば渋みは消え、自然と甘くなります。

ビックリグミは生でそのまま食べる以外にも、「ジャム」や「グミ酒」に加工したりすることもできます。ビックリグミの果実は皮が薄いため痛みやすく、ほとんど市場には流通していませんが、苗木はホームセンターなどで購入できます。

ビックリグミを苗木から育てるときには、植えつけてから収穫までに3~4年かかり、場合によってはさらに年月を要することもあります。

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