クレマチス つる性植物の中でもっとも人気のある草花のひとつで、品種によって開花時期も異なる。

つる性植物の中でもっとも人気のある草花のひとつ「クレマチス」

クレマチスは日本を含むアジアやヨーロッパが原産の多年草で、種類や品種も多数あることから、つる性植物の中でもっとも人気のある草花のひとつです。イギリスでは「つる性植物の女王」として位置づけられ、「バラ」のパートナープランツとして親しまれています。

クレマチスは「テッセン」と呼ばれることもありますが、本来テッセンは中国に自生している原種のことを指します。

日本の原種では「カザグルマ」、「ハンショウヅル」、「センニンソウ」などがありますが、桃山時代には栽培され鑑賞の対象となっていました。当時から中国から来たテッセンと日本のカザグルマの園芸品種が多く作られていたようです。

古くからクレマチスの品種改良が行われてきたヨーロッパでは、ドイツ人医師シーボルトとスコットランド人の植物学者ロバート・フォーチュンによって、日本のカザグルマやその園芸品種、中国のラヌギノーサやテッセンが伝えられ、今ある大輪咲きや八重咲き品種の交配に用いられました。

品種によって開花時期も異なる「クレマチス」

クレマチスは品種によって開花時期も異なり、一年を通して様々なクレマチスが楽しめます。

クレマチスの花色は豊富で白、赤、ピンク、黄、青、紫、緑、茶、黒、複色があります。

クレマチスの花は花びらに見える部分は「がく片」で、花びらは小さいか、ないものが多いです。

クレマチスの花の咲き方は一般的には中~大輪の一重の花が出回りますが、種類により「八重咲き」、「ベル型」、「チューリップ咲き」など様々です。

一季咲きと四季咲きがある「クレマチス」

クレマチスは「一季咲き」と「四季咲き」があります。一季咲きは何回も返り咲きをせず、一度だけ花を楽しめる品種を言います。

春に咲く品種では、日本の原種カザグルマや、「早咲き大輪系」と呼ばれる品種の中の一部に一季咲きがあります。

冬に咲く品種では、カンパネラ系の中でも常緑で中国原産の原種であるコンナータ系の「アンスンエンシス」や、シルホサ系でポルトガル原産の「シルホサ」も一季咲き品種です。

四季咲きは花が咲いた後、切り戻す事によって「返り咲き」をする品種を言います。中国原産のテッセンの性質を強くひき、中〜大輪の花が咲くフロリダ系や、ジャックマニー系などを含む「遅咲き大輪系」と言われる品種群の多くが四季咲きです。

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