フクジュソウ 古典園芸植物で、春を告げる花の代表。フキノトウと似ている。

春を告げる花の代表「フクジュソウ」

フクジュソウ(福寿草)は九州から北海道にかけて分布し、山野に多く見られる「春を告げる花の代表」です。

フクジュソウという名は新春を祝うという意味がありますが、フクジュソウは「元日草(がんじつそう)」や「朔日草(ついたちそう)」といった別名も持ち、古くから愛でられてきました。

フクジュソウを正月に飾る風習は江戸時代初期からあり、お正月の鉢花としても人気が高く、正月には「ヤブコウジ」などと寄せ植えにした植木鉢が、園芸店のみならず年の瀬の夜店などでも販売されています。

フクジュソウは、人里に近いところでも大群落をつくります。

古典園芸植物「フクジュソウ」

フクジュソウの開花時期は初春であり、早春の「ウメ」の花がほころぶ2月から4月頃に蕾(つぼみ)をもち上げ、3~4cmの黄色い花を咲かせます。

フクジュソウの花は「パラボラアンテナ」のようにゆるいお椀型になっていますが、日射しを中心部分に集めて空気を温め、受粉をしてくれる虫を誘ったり、虫の動きを活発にする役割があるのではないかと言われています。

フクジュソウの開花当初は茎が伸びず、短い茎の上に花だけがつきますが、次第に茎や細く切れ込んだ「ヨモギ」のような葉が伸びて、いくつかの花を咲かせます。

フクジュソウは江戸時代より多数の園芸品種も作られている古典園芸植物で、緋色や緑色の花をつける品種もあります。

フキノトウと似ている「フクジュソウ」

フクジュソウが地面から芽を出したばかりの頃は、「フキノトウ(蕗の薹)」とよく似ていますが、間違えて誤食した場合には嘔吐、呼吸困難、心臓麻痺などの症状が出るといわれています。

フクジュソウは多年草ですが、暑さに弱いため、冬~春は日がよく当たり、夏は半日陰になるような場所を好みます。

フクジュソウは夏になると地上部は枯れてしまいますが、それまでに十分な光合成をおこなって栄養を蓄えます。

そして、フクジュソウは来春に開花するまでの間を、暖かい地中で過ごして待ちます。