ゼラニウム ヨーロッパの街並みで窓辺に飾られている代表的な花。四季咲き性が強く花つきもよい。

ヨーロッパの街並みで窓辺に飾られている代表的な花「ゼラニウム」

南アフリカが原産で常緑多年草のゼラニウムは、ヨーロッパの街並みで窓辺に飾られている代表的な花です。

ゼラニウムの属名にもある「ペラルゴニウム」は、ギリシャ語の「コウノトリ」を語源としています。ゼラニウムの花が咲いたあとに種子に突起ができますが、その形がコウノトリのくちばしに似ていると考えられて名付けられました。

さらに和名では「テンジクアオイ(天竺葵)」という名前になっており、天竺は「異国産の」という意味があります。ゼラニウムの葉がアオイの葉によく似ていることから、つけられています。

ゼラニウムは品種により日本では越冬できないものもありますが、緑の葉を残し越冬する品種も多くあります。ゼラニウムは少し厚みのある葉と瑞々しい太さのある茎を持ち、乾燥に強いのが特徴です。

四季咲き性が強く花つきもよい「ゼラニウム」

ゼラニウムは四季咲き性が強く花つきもよいので、3月から12月まで長期間楽しめます。

ゼラニウムの花は一重咲きから八重咲きまであり、星形やカップ状の小花がボール状に多数集まって、長い花茎の先端につきます。

また、ゼラニウムは葉に白や黄色の斑が入る品種やモミジに似た葉をもつ品種もあり、コンテナや花壇で彩りを添えます。

ゼラニウムの枝は木質化して株は直立して大きくなりますが、一般的にはあまり大きくせずに楽しみます。

様々な種類がある「ゼラニウム」

ゼラニウムには様々な種類があり、大きく分けると一般的な「ゼラニウム」、「ハーブゼラニウム(センテッドゼラニウム)」、「アイビーゼラニウム(ツタバゼラニウム)」、「ペラルゴニウム」に分けられます。一般的なゼラニウムは、赤やピンクなどの鮮やかな花を咲かせます。

ハーブゼラニウムは葉に香りがあり、品種によってその香りは異なります。多くの種類と色があり、なかでも「ローズゼラニウム」や「レモンゼラニウム」は、アロマオイルの原料として使われています。他にも虫よけとしての効果もある種もあり、古くからヨーロッパで栽培され、親しまれています。

アイビーゼラニウムは葉が「アイビー」のような見た目や質感をしており、アイビーと同じようにツタの這うように広がっていきます。

ペラルゴニウムはゼラニウムの仲間の中でも花色や咲き方が豊富で、花色は赤、ピンク、白、紫、黒紫のような色まであり、2色咲きの品種も多くあります。

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