マリーゴールド 鮮やかな黄色や橙色の花で、独特の花の香り。栽培も容易で品種も多い。
栽培も容易で品種も多い「マリーゴールド」
マリーゴールドは強い直射日光や高温にも負けず、花壇の縁取りやコンテナ植えなど広い場所から小さなスペースまで、夏花壇に欠かせない一年草です。
マリーゴールドは栽培も容易で、品種も多いため、組み合わせにより多種多様な演出を楽しむことができます。
マリーゴールドの名前には、「聖母マリアの黄金の花」の意味が込められています。これは、1年に10日間ある聖母マリアの祭日と呼ばれる日にマリーゴールドが花を咲かせていたことに由来するといわれています。
マリーゴールドはメキシコや中央アメリカが原産地とされ、日本には江戸時代前半に渡来したと言われています。
鮮やかな黄色や橙色の花「マリーゴールド」
マリーゴールドの開花期は4月から12月までで、鮮やかな黄色や橙色の花を長期間次々と咲かせます。
マリーゴールドを大別すると、花が大きく草丈が高い比較的大柄な品種が多い「アフリカン・マリーゴールド(センジュギク)」、花の大きさや草丈が比較的小さな品種が多い「フレンチ・マリーゴールド(クジャクソウ)」、一重咲きの品種が多く、やや冷涼な気候を好む「メキシカン・マリーゴールド(ホソバクジャクソウ、ヒメクジャクソウ)」等があります。
また、アフリカン・マリーゴールドとフレンチ・マリーゴールドをかけ合わせた「アフロフレンチ・マリーゴールド」も比較的普及しています。
アフロフレンチ・マリーゴールドは花が大きく、草丈が低いのが特徴です。
独特の花の香り「マリーゴールド」
マリーゴールドは、独特の花の香りや根の周りの住む菌の効果で一部の害虫を追い払う「虫除け効果」のある植物として知られ、別名「コンパニオンプランツ」と呼ばれて注目されています。
マリーゴールドの花の香りは人によって好き嫌いが分かれますが、害虫を遠ざける効果があります。
また、線虫捕食菌という害虫をエサとする菌が、マリーゴールドの「根」の近くで共存しています。
マリーゴールドの虫除け効果を利用して家庭菜園の農薬を減らしたり、害虫に弱い植物の側に植えて生長をサポートするために栽培されることもあります。