オキザリス・セルヌア 世界各地で観賞用に栽培されている。花色は明るいレモンイエローで、耐寒性が強い。
世界各地で観賞用に栽培「オキザリス・セルヌア」
オキザリス・セルヌアはカタバミ科カタバミ属の多年草で、世界各地で観賞用に栽培されています。
オキザリス・セルヌアの原産地は、南アフリカのケープ地方です。日本には明治の中期以降に鑑賞用として導入され、本州中部以南・四国・九州の市街地の道端などで見られます。
オキザリスとはギリシア語の「Oxys(酸っぱい)」という意味で、葉や茎にシュウ酸を含んでいる事に由来しています。
オキザリス・セルヌアは別名「オキザリス・ペスカプラエ」とも呼ばれており、和名は「オオキバナカタバミ(大黄花片喰、大黄花酢漿草)」です。
花色は明るいレモンイエロー「オキザリス・セルヌア」
オキザリスで栽培されるのは主に20種ほどで四季咲きタイプや夏期は休眠して秋から冬に開花するタイプ、冬期に休眠して春から夏に咲くタイプに分けられます。
オキザリス・セルヌアの開花時期は10~4月で、20~30㎝の茎を伸ばし先端に数輪の花を咲かせます。オキザリス・セルヌアは頭が重くなり過ぎて、茎が倒れている事も多いです。
オキザリス・セルヌアの花色は明るいレモンイエローで、花径は3~4㎝程度あります。
オキザリスの花は夜間や雨天には閉じていて、日中の日ざしを受けると盃状やロート状に大きく開きます。満開のとき株を覆うように咲く様子は非常に見ごたえがあり、人目を引きます。
耐寒性が比較的強い「オキザリス・セルヌア」
オキザリスの仲間は800~850種があり、世界に広く分布しています。オキザリスはロゼット状のものから低木状のもの、地中に球根をもつもの、多肉植物に近いものなど、形状は様々です。開花期や生育環境、性質も多様で変化に富んでいます。
オキザリスの栽培の難易度も種によって違いますが、中には初心者でも無理なく扱えるものも多くあります。日本には、「ミヤマカタバミ」など6種が自生するほか、7種ほどの外来種が帰化植物となっています。
オキザリスの葉はクローバーのような3小葉のものが多いのですが、4小葉のもの、5裂や10数裂するものもあります。オキザリス・セルヌアの葉は3小葉で、葉にはソバカスのような焦げ茶色の斑点が入っています。
オキザリス・セルヌアは耐寒性が比較的強く、花壇や鉢植え、寄せ植え、グランドカバーに用いられています。

