サルビア 夏から秋を代表する草花で、コンパニオンプランツとして重宝される。900種ほどある。
夏から秋を代表する草花「サルビア」
サルビアは夏から秋を代表する草花のひとつとして、花壇や公園、道路脇、プランター用として利用されています。サルビアは育てやすく、他の一年草や多年草とうまく調和します。
サルビアは北アメリカや南アメリカが原産地で、日本には明治時代の中頃に入ってきました。
サルビアは広い意味ではシソ科サルビア属の植物すべてを指し、ハーブとして知られる「セージ(薬用サルビア)もサルビアの仲間に入ります。
サルビアはラテン語(Salvia)で、英語では「セージ(Sage)」です。ラテン語のSalviaは「健康な」や「安全な」を意味する「Salvus」に由来しており、英語のSageは「賢者」を意味すると言われています。
コンパニオンプランツとして重宝される「サルビア」
サルビアの開花時期は、6月~11月です。サルビアの花は先端の開いた筒形で、段状に多く付きます。
サルビアの花は花茎の基部には、花びらを包むような萼があります。花びら自体は咲いた後1日ほどで落ちてしまいますが、萼は長い間鮮やかな色がそのまま残ります。
サルビアの花色は緋色のものがもっとも多く、紫や白、ピンク、青、黄色、二色咲きなどもあります。
サルビアは一緒に植えると病気や害虫の被害から守り、成長を促進させる「コンパニオンプランツ」としてもイングリッシュガーデンやローズガーデンで重宝されています。サルビアと相性の良いコンパニオンプランツには「バーベナ」や「ダリア」、「ジニア」、「デージー」、「ペチュニア」、「マリーゴールド」、「アキノキリンソウ」などがあります。
ダリア 咲き方の種類が非常に豊富で、花壇の主役。アステカ帝国では神聖な花として栽培される。
ジニア 花期が長い。色とりどりの花で、ガーデニング素材として人気。
デージー 太陽の光に反応して花びらを開く。花壇の前段や縁取りなどに向いている。
マリーゴールド 鮮やかな黄色や橙色の花で、独特の花の香り。栽培も容易で品種も多い。
900種ほどある「サルビア」
サルビア属は900種ほどありますが、代表的な品種に「スプレンデンス(ヒゴロモソウ)」や「ファリナセア(ブルーセージ、ブルーサルビア)」、「コクシネア(トロピカルセージ)」があります。
スプレンデンスは最も一般的なサルビアで、鮮やかな赤色の萼が長く残ります。スプレンデンスには草丈の高い晩生の「ボンファイヤー」や中ぐらいの「ホットジャズ」、矮性の「リトルタンゴ」など多数の園芸品種があります。
ファリナセアは半耐寒性の多年草ですが、一年草扱いされることが多い四季咲き性品種です。ファリナセアは「ラベンダー」のようなさわやかさが魅力で、白花や2色咲きの園芸品種もあります。
コクシネアは花弁が広く色鮮やかで、長い穂になって長期間咲き続けます。コクシネアには赤や白、ピンクの園芸品種があります。