ヤエザクラ 花びらがたくさんあるサクラの総称。咲いている期間が長い。

花びらがたくさんあるサクラの総称「ヤエザクラ」

ヤエザクラ(八重桜)は、花びらがたくさんあるサクラの総称です。

通常のサクラの花びらは5枚なのに対し、ヤエザクラは何枚もの花びらを重ねてつけることが特徴で、花びらの多さから丸くふんわりとした形になります。

ヤエザクラは品種改良によって生み出されたものが多いことから、「ヤマザクラ(山桜)」と対になる「サトザクラ(里桜)」とも呼ばれます。

ヤエザクラは花と同時に葉をつけるものが多いことも、通常のサクラとの大きな違いです。

咲いている期間が長い「ヤエザクラ」

ヤエザクラの花の姿は「牡丹」と似ていることから、「ボタンザクラ(牡丹桜)」という別名がつけられています。

ヤエザクラは「ソメイヨシノ」の満開からやや遅れて見ごろを迎えます。

ソメイヨシノがだいたい、3月中旬から下旬にかけて満開になるのに対し、ヤエザクラの多くは開花時期が4月中旬から5月上旬頃です。

また、ぱっと咲いてぱっと散っていく印象のあるソメイヨシノに対し、ヤエザクラは花が咲いている期間も比較的長いことが特徴です。

園芸用品種が多い「ヤエザクラ」

ヤエザクラは人の手によって作られた園芸用品種が多く、 品種の数は300以上とされており、桃色の花を咲かせる「カンザン(関山)」、「コウカ(紅華)」、淡い桃色の花を咲かせる「フゲンゾウ(普賢象)」、「イチヨウ(一葉)」、「ショウゲツ(松月)」などの種類があります。

ほかにも、花がうっすら緑色をした「ウコンサクラ(鬱金桜)」、「ギョイコウ(御衣黄)」、「スマウラフゲンゾウ(須磨浦普賢象)」、牡丹のように丸く咲かない八重咲きの「ベニユタカ(紅豊)」という種類もあります。

フゲンゾウは日本原産の園芸用品種のヤエザクラで、日本全国に分布しています。 フゲンゾウは室町時代より観賞されてきた品種で、サクラの中でもかなり古い分類に入ります。

直径4~5cmほどのフゲンゾウの花は、30~40枚の花びらをつけます。 フゲンゾウの花は若いうちは薄紅色をしており、徐々に白くなっていきます。最盛期を過ぎると徐々に花の中心部が赤く染まります。