サクランボ 西アジアの原産で、桜が付ける桃という意味。初夏の味覚。

桜が付ける桃「サクランボ」

サクランボという名称は、もともと桜の実を指す「桜ん坊」に由来すると言われています。

桜が付ける「桃」という意味から、正式には「桜桃(おうとう)」と言いますが、「桃」という漢字の意味は、本来は「果実の総称」のことで、例えば、アーモンドは「扁桃」、くるみは「胡桃」、すももは「洲桃」と書きます。

ヤエザクラ 花びらがたくさんあるサクラの総称。咲いている期間が長い。

モモ とても華やか。サクラの花とよく似る。

サクランボは一般に観賞される「ソメイヨシノ」や「ヒカンザクラ」などとは、また違う品種の木です。サクランボの果樹にはいくつかの種類があり、食用として代表的なのは、甘味のある「西洋実桜(せいようみざくら)」の果実を指します。

サクランボには、おなじみの「佐藤錦(さとうにしき)」、「紅秀峰(べにしゅうほう)」、「ナポレオン」などたくさんの品種がありますが、自家不結実性で、異なる品種の混植が必要です。

西アジアの原産「サクランボ」

サクランボは西アジアの原産で、栽培も紀元前300年頃にはすでに行われていたようです。サクランボは黒海沿岸からヨーロッパ諸国へ伝わり、特にイギリス・フランス・ドイツで普及しました。16世紀ごろから本格的に栽培されるようになり、17世紀にはアメリカ大陸に伝えられました。

現在のようなサクランボが日本で栽培されるようになったのは明治時代初期のことです。アメリカやフランスなどの品種が導入され、それらが北海道や山形県などで定着しました。現在では山形県をはじめ青森県や山梨県などで栽培されています。

サクランボの国内の主な産地は山形県で、年にもよりますが全国の7割以上を生産しています。2位以下は年によって入れ替わりが多く、山梨や青森、北海道などです。

世界に目を向けると、最も多くサクランボの生産をしているのは原産地のトルコで、世界の総生産量の約3割を作っているようです。続いてアメリカや中国となっています。

初夏の味覚「サクランボ」

サクランボは冷涼な気候を好み、雨に当たると実が裂ける性質を持つので、栽培が難しいとされています。サクランボは追熟しない果物なので、一番美味しいタイミングで収穫されます。

サクランボは夏の季語で、近年では温室栽培により、早く出荷されるものもありますが、一般には「初夏の味覚」です。

サクランボの出荷量が最も多い「佐藤錦」が出回る時期はちょうど梅雨の時期で、5月後半から6月にかけてが旬となります。

サクランボは、粒が大きくて果皮に張りとツヤがあり、色が鮮やかなものを選ぶとよいといわれています。またサクランボについている「軸」が青々としていることは新鮮な証しです。